アレルギー疾患|げんクリニック|大阪府堺市にある小児科、内科|三国ヶ丘駅徒歩2分

〒590-0026 大阪府堺市堺区向陵西町4丁目7-34 
三国ヶ丘ジョイントハウス101号
072-242-3290
WEB予約 WEB問診
ヘッダー画像

アレルギー疾患

アレルギー疾患|げんクリニック|大阪府堺市にある小児科、内科|三国ヶ丘駅徒歩2分

アレルギー疾患

当院では、指先からの1滴(20μℓ)の血液だけで、わずか30分の時間で41項目のアレルギーがわかるドロップスクリーンを導入しております。お子さまでも安心して検査を行っていただけます。検査結果の解釈については、専門的な知識が必要となりますので、検査実施前に医師からの説明が必須となります。

小児のアレルギー

小児期に発症するアレルギーは、赤ちゃんの乳児湿疹にはじまり、離乳食を開始するころからは食物アレルギーやアトピー性皮膚炎がみられるようになります。生後6ヶ月ころではゼーゼー・ヒューヒューを反復する喘鳴(ぜいめい)や、2歳前後の幼児期には気管支喘息が出現することもあります。小学校入学のころからは、アレルギー性鼻炎やアレルギー性結膜炎などが増加してきます。アレルギーを起こしやすい体質(アトピー素因)を持ったお子さまに、これらのアレルギーが次々と連鎖して現れる現象をアレルギー・マーチと呼びますが、この場合、一連の流れとしての診療が大切になります。アレルギー疾患は原因物質となるアレルゲンを正確に特定することが第一歩です。それぞれの疾患を、検査や臨床症状に基づいて正しく診断し、適切なケアと治療を行うことで、現在かかっている疾患の悪化を抑えることができ、さらには新たなアレルギーの発症予防にもつながります。経皮感作という概念が言われております。正常な皮膚は角質に守られていて異物が侵入しにくい構造になっています。アトピー性皮膚炎などにより皮膚のバリアを通過してきたものが免疫反応を示しアレルギーが進行するという考え方です。適切な介入によりアレルギーの進行を抑えることができます。また不必要な食物除去もよくありません。食物負荷試験を行い食べられるものは食べてアレルギーを克服するということも大事な視点です。

治療対象となる主なアレルギー疾患

  • ⾷物アレルギー
  • アトピー性⽪膚炎
  • 気管⽀喘息
  • アレルギー性⿐炎
  • アレルギー性結膜炎
  • 花粉症
  • 蕁麻疹(じんましん)
  • 湿疹 など

食物アレルギー

食物アレルギーは、特定の食物を摂取することによって、皮膚のかゆみやじんましん、咳やゼーゼー、腹痛、嘔吐などの症状を引き起こします。日常の食生活に直接関わる疾患で、軽度のものからアナフィラキシー(重篤な症状が急激に出現する反応)という生命に関わる危険な状態になることもあります。原因食品として、乳児期から幼児期にかけては、鶏卵、牛乳、小麦に反応することが多く、成長するにつれてエビやカニ、そば、落花生、果物類などのアレルギーが増えてきます。また、気管支喘息やアトピー性皮膚炎の原因になっていることもあります。食物アレルギーは症状や重症度に個人差があり、原因となる食物アレルゲンもお子さまによって異なります。食べた直後に明らかな症状(じんましんやアナフィラキシーを起こしたなど)がある場合は原因がすぐにわかりますが、中にはゆっくり現れる遅延型の反応であったり、血液検査で陰性であったりすることもあり、すぐに原因を特定できないこともあります。原因食物を特定し、正しく診断を行うためには血液検査や皮膚テストとともに、食物負荷試験が必要となります。食物アレルギー負荷試験は、アレルギーが疑われる食物を実際に少量ずつ摂取して症状を観察する試験です。ここで正しく診断されないと、除去する必要のないものを除去し続けることとなり、食生活が不自由になるだけでなく、将来的にも食物アレルギーのリスクを高めてしまうことになりますので、きちんとした診断を受けることが重要です。

アトピー性皮膚炎

アトピー性皮膚炎は、かゆみの強い湿疹を主症状として、良くなったり悪くなったりを慢性的に繰り返す皮膚の炎症疾患です。乳児では頬を中心とした顔や頭がカサカサして赤くなり、幼児では目や耳の周り、首、ひざやひじの内側など特徴的な部位に皮疹が現れます。生後4ヶ月から2歳までに発症して小学校卒業ぐらいまでに治ることが多いですが、小学校入学後や大人になってから発症することもあります。原因としては、皮膚の乾燥やバリア機能の低下により、皮膚の表面に隙間ができ、そこから様々な細菌や刺激物質、アレルゲンなどが入りやすくなって炎症が起こると考えられています。また近年、食べ物との密接な関連性があることもわかってきました。とくに生後6ヶ月未満では、かゆみのある湿疹が強いほど食物アレルギーの発症率が高いことがわかっています。乳幼児では鶏卵や小麦などの食べ物、それ以降ではダニやハウスダスト、花粉などの環境要因が原因として多くなります。

気管支喘息

気管支喘息は、空気の通り道である気管がアレルギー性にただれて過敏になり、発作的にゼーゼー・ヒューヒューといった喘鳴(ぜんめい)や呼吸困難、夜間の咳などが起こります。この状態を喘息発作といい、明け方や天候の変化、風邪をひいたときなどに出やすくなります。乳児期の風邪の代表的な原因ウイルスは、ライノウイルスやRSウイルスで、これらの感染を繰り返すと喘息を発症しやすくなるといわれています。そのため、ハンドソープを用いた流水手洗いと換気によってウイルス感染を予防することが重要になります。小児では、1歳前後から繰り返す咳やゼーゼーする呼吸、不機嫌、抱っこしないと眠れないなどの症状から始まります。喘息は小学生で7~10%、中学生で5~10%の罹患率と考えられています。喘息をきちんと治すためには、早い時期に正しい診断に基づいた治療を始めることが大切です。適切な治療を行うことで、症状の大きな改善が期待できますので、疑わしい症状がある場合は、お早めの受診をおすすめします。喘息と診断します。なお、小児の喘息は、6歳までに約80%が発症するといわれています。 気管支喘息のガイドラインに基づいて正確に重症度を判定し、適切な治療ステップを行います。治療の柱は、薬物療法、環境整備(悪化因子への対策)、体力づくりで、お子さまに合わせて実施します。成人したのちに喘息がよくなるかどうかは、学童期までの喘息コントロール状態に依存するという報告もあります。気道の炎症をしっかり抑えて、発作がない状態を続けていくことが喘息のお子さまの未来を明るいものにするでしょう。

蕁麻疹(じんましん)

じんましんは皮膚の一部が突然くっきりと赤く盛り上がり(膨疹)、しばらくすると跡形もなくかゆみと皮疹が消えるという特徴があります。たいていかゆみを伴いますが、チクチクとした感じや焼けるような感じになることもあります。発症して6週間以内を「急性じんましん」、それ以上経過した場合を「慢性じんましん」と呼びます。じんましんの治療は、まず原因や悪化因子を探して、それらを取り除く、または避けるようにすることです。アレルギーが原因であれば、原因アレルゲンや刺激を回避します。薬物治療は、抗ヒスタミン薬や抗アレルギー薬などの飲み薬や塗り薬が中心となります。

アレルギー性鼻炎

花粉やホコリやダニなど特定の物質(アレルゲン)を異物とみなし、体内から異物を出そうとする反応(くしゃみ、鼻水、鼻づまり)がみられます。鼻炎の症状にとどまらず、頭痛や結膜炎や倦怠感など様々な症状を引き起こします。こういった症状は、命に関わる病気ではありませんが、日常生活に支障をきたし、学業や仕事に悪影響を及ぼし注意が必要です。血液検査や皮膚テストを行い原因物質を特定し対応することがとても大切です。薬物治療も内服薬、点鼻薬、注射や舌下療法があります。内服薬に関しては症状に合わせて薬を調整する必要があり詳しい診断と症状や眠気の副作用が出ていないかなど考慮すべき点が多くあります。当院では舌下免疫療法(スギ・ダニ)に力を入れております。スギやダニのアレルゲンを少量から摂取し体をアレルゲンに慣らしていく治療法です。初回は病院で内服してアレルギー反応がでないか経過をみる必要があるため、舌下療法をご希望される患者さんは時間の余裕をもって来院するようにお願いいたします。